黄 檗 宗 


黄 檗 宗

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この宗派は中国臨済宗の流れをくみ、
17世紀に来日した隠元を宗祖とする。

持戒主義や浄土的な念仏の兼修に特色を持ち、
中国風の声明などの独自の法式をいまも継承している。

黄檗宗の日常を律する『黄檗清規』には
臨済宗幻住派の禅浄兼修の宗風が反映していた。



 いんげんおしょうおうばくしんぎ 
(隠元和尚黄檗清規)

   清規とは仏道修行者を清浄に導く規矩(きく…定規のこと)
準縄(じゅんじょう…すみなわのこと)のこと、
即ち規則、規範のことである。

 禅の叢林で最初に清規が制定されたのは
いうまでもなく百丈清規(ひゃくじょうしんぎ)であり、
これにならって各叢林も独自の特徴有る清規を作成している。
 
 ところで、黄檗山万福寺は将軍家直轄の格を有し、
なお隠元禅師が異国の地で臨済禅を宣揚する拠点であったから、
その叢林を束ねていくために清規の作成に当たっては、
禅師自ら陣頭に当たって腐心された。

 隠元禅師自身が寛文12年に記述した「黄檗清規序」を巻頭に、
高泉禅師(のちの本山第五代)の記述により

二代木庵禅師が校閲したもので、正式名を「隠元和尚黄檗清規」といい、
巻末には「跋」が掲載されている。

 今日、黄檗清規と呼ばれている。

 全体は十章からなり、
祝釐(しゅくり)章第一、報本(ほうほん)章第二、尊祖(そんそ)章第三、
住持(じゅうじ)章第四、梵行(ぼんぎょう)章第五、諷誦(ふうじゅ)章第六、
節序(せつじょ)章第七、禮法(れいほう)章第八、普請(ふしん)章第九、
遷化(せんげ)章第十である。

付録として、
「仏事梵唄讃」「開山豫嘱語」「塔院規約」「古徳語輯要」「法具図」が
付けられている。

 なお、現代人に理解できるようにと、
「黄檗山の儀礼と規律」(中尾文雄著)と題する翻訳版が
平成14年に出版されている。→〔中尾文雄訳「黄檗清規」宗務本院発行〕

http://www.biwa.ne.jp/~m-sumita/




いわゆる、己の心の中に浄土を求める「唯心の浄土」、

己の心の中に阿弥陀仏をみとめる
「己の弥陀」における浄土であり念仏であるとしている。

ゆえに朝晩課に阿弥陀仏の縁起文と三部小経を読誦し、

常に念仏繞(遶)堂《行道》するよう規定している。

臨済宗の流れをくむとは言うものの、

逆に他の2つの宗派に大きな影響を与えている部分がみられる。

と記載されていました。

http://www.biwa.ne.jp/~m-sumita/jiten-o.html#お


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